2021年8月4日(水)、日本最後の空襲といわれる土崎空襲について学ぶため、秋田市土崎にある土崎みなと歴史伝承館にて 『土崎空襲 講話学習会』 を開催しました。当日は検温や手指の消毒、座る間隔をあけるなどの感染拡大防止策を取り、秋田市内をはじめ、大館市、由利本荘市、県南地域など、県内の幅広い地域から18名の組合員が参加しました。
初めに、土崎みなと歴史伝承館の施設見学を行い、土崎港祭りの迫力ある特大サイズの曳山や、北前船に関する展示品の説明を聞きながら館内を巡り、土崎の文化や歴史を見て学びました。
施設見学の様子
第1部はCNA秋田ケーブルテレビ共同制作の『語り継ぐ土崎空襲』のDVDを視聴しました。
1945年8月14日の深夜から15日の未明にかけての約4時間、土崎に10,247発もの爆弾の雨が降り、250人以上の犠牲者を出した土崎空襲。DVDには、その実相や当時を知る体験者の証言が収録され、参加者にとって、悲惨だった当時の状況を知る機会となりました。
DVD視聴の様子
第2部は、秋田県内で土崎空襲や戦争体験を後世へと継承する活動を行っている 土崎港被爆市民会議 伊藤津紀子 さん による被爆体験講話を聴きました。講話と共に、当時、飛んできた爆弾の破片が脇腹を貫通してしまい、命を落とした小学6年生の男子児童が着用していた制服の実物や、投下され飛び散った爆弾の破片を直接触らせていただくなど、空襲の悲惨さを物語る貴重なお話をいただきました。
伊藤さんは「日本最後の空襲は永久に土崎であることを願う」と、強い想いを語っていらっしゃいました。
当時の方々の想いを決して忘れることなく、平和な世界の実現のため、これからもコープあきたは戦争や核兵器の実相を、次世代へと継承していく活動を続けてまいります。
伊藤 津紀子 さんによる被爆体験講話