組合員活動のお知らせTopic
(株)安藤醸造様を訪問しました
更新日:2019/08/28
令和元年8月28日(水)、仙北市角館町の「(株)安藤醸造」を訪問しました。
当日は総勢20名が参加しました。
はじめに今回の視察でエシカル消費に関した学習をすることをお話しました。エシカルという言葉を初めて聞いた参加者が6~7名おり、参加者へ「エシカル消費」の必要性と私たちができることなどのポイントをまとめて説明しました。
安藤家は享保の昔から地主として角館に住み、今から165年前の嘉永6年(1853年)に創業しました。安藤醸造では創業当時から無添加・天然醸造にこだわって味噌・醤油を作っています。また、原料の米・大豆は秋田県産、塩は国内産を使用しています。
到着後、醤油づくりの説明を受けました。土壁の醤油仕込み蔵では、白熱灯の照明に照らされた柱や壁が長い年月を経た趣を醸していました。参加者は深さ2mの仕込み樽の上にあがり、空の樽や仕込んだ原料を見ました。ここで1年以上かけてじっくり熟成させます。原料が醤油に仕上がっていく様子を興味深くお聞きすることができました。
その後、文庫蔵に移動し味噌と醤油の味見、寒こうじを使った漬物などを試食しました。出汁を使わなくてもおいしく、天然醸造の旨味を味わいました。
また現在の建物は明治15年~24年に建てられ、火災に備えレンガ造りの座敷蔵
もあります。ご説明をして頂いた専務さんから、ご自身の体験や安藤家の昔ながらのくらしぶりなどをお聞きしました。
安藤醸造は農業生産法人を立ち上げ、自社水田でエシカルな環境に負荷の少ない特別栽培米を作っています。参加者は、自前の水田に行き味噌などの原料に使用する稲の生育状況などを見ました。また特別栽培米の水田は民家の排水の影響がない谷間にあり、天然の水により育てられている様子が分かりました。
農家の辻 均さんは、除草剤を使わず人手による除草が欠かせないため価格に反映してしまうと話していました。私たちは安いだけでなく環境に配慮して作ったお米を利用し、生産者を応援することが大切だと再確認しました。
参加者は、県内産や自社農場の原料を使用したり、特別栽培米を育てている(株)安藤醸造の視察で、エシカルの学習をすることができました。
醤油蔵の上に登っての説明
文庫蔵で試飲・試食
特別栽培米の説明をする辻さん