2019年9月10日、秋田県エシカル消費啓発業務の一つとして、一般社団法人エシカル協会代表理事 末吉里花氏を講師に迎え、「私たちの選択が未来を変える~エシカル消費のすすめ~」の講演を行いました。末吉氏がエシカルの活動を始めるきっかけは、テレビ番組で世界各地の秘境を巡る中、地球温暖化を目の当たりにしショックを受け、「自分はこうしたことを解決することをライフワークにしようと決意した」と話しました。
エシカル消費とは「人や社会、地域や地球環境に配慮したモノやサービスを買う消費のあり方」です。私たちは普段の暮らしでエシカルを意識することにより、世界が抱えるいろいろな問題を解決する一端を誰もが担うことができます。エシカル消費はどんな人も気軽にできる身近な社会貢献です。
今、私たちが購入する商品は誰がどうやって作っているのか分かりにくくなっています。商品の背景には「貧困問題、児童労働、人権問題、森林破壊、生物多様性など」様々な問題があり、作っている人が苦しい想いをしています。このような問題は利用する私たち日本人と密接な関わりがあり、周りの国や地域で何が起きているのか知ろうとすることが大切です。
このような商品の背景にある様々な問題を解決する方法の一つがエシカル消費です。私たち消費者それぞれが自分の関心のある社会的な課題の中から、どんなエシカル消費ができるのかを考えることが大切です。「マイエシカル」を考えて小さなことを意識しないでできる良い習慣にしようと訴えました。
また、お店で目にするエシカルの認証ラベルやマークの紹介、SDGsとエシカル消費の関わり、日本政府のエシカルに関する動き、フェアトレードタウンの紹介、学校教育での取り組み、私たちのできるエシカルの一例を紹介していただきました。
最後に、末吉氏は「人は何をするかで価値が決まる」と励まされ続けられてきた。皆さんもエシカルを行動する仲間を増やしてほしい。エシカルとは商品の背景を知り「影響を」「しっかりと」「考えること」と熱く語りかけました。
参加者の質問やアンケートでは「こんなに頑張っていることを聞き感激した」「エシカルに興味がわいた」「今後もエシカルな商品を購入したい」「認証ラベルをもっと勉強したい」「子どもの教育が大事だ」「機会を見てエシカルを話していく」「エシカルを知らなかったがよく分かった」などご意見を頂き、県民にエシカル消費を啓発する機会になりました。
熱心にお話を聞く参加者
講演する 末吉里花氏